木更津の吊るしアサリ(紹介その2)
- 漁業協同組合 新木更津市
- 5月12日
- 読了時間: 2分
新木更津市漁業協同組合の本所(木更津地区)では、「吊るしアサリ」を販売しています。身がたっぷり入って、たいへん美味しいと評判を頂いております。

どのようにして「吊るしアサリ」を育成しているか今回は紹介いたします。
■どうして吊るすの?
冬は一番寒い夜にかけて干潮になります。その為、低温(ゼロ度)によりアサリの活動が低下し死滅する確率が高くなります。そのような環境から保護し、また暖かくなった時期に浜に戻します。
■作業
1,寒くなる晩秋から冬にかけて、アサリを獲ります。
2,土を入れた籠に、アサリを入れて筏に吊るします。
ずっと海の中に浸ることによって低温から守り、生育を促します。
3,春にカゴを引きあがて、養貝場に戻します。
養貝場は、クロダイなどからの食害を防ぐために網を張っておきます。
4,冬の間吊るしておいたカゴは汚れてしまうので、次のシーズン前までにカゴをキレイにしておきます。また、筏のメンテナンスや吊るすロープを交換しておきます。
■出荷
吊るしのアサリの中から、出荷できる大きい物(平均3.5センチほど)だけを選別したものを吊るしアサリとして販売しています。大きいものですと5センチにもなります。それ以外のアサリは、また干潟に戻して夏以降にアサリ巻き(漁)をします。
■肥満度
アサリの成育を示す指数に肥満度というものがあります。干潟のアサリは、冬の間は14程度になってしまいます。それが吊るしのアサリは20を超えます。出荷が本格的になる4月には、なんと23を超えるほどに身が成長します。
※垂下養殖によるアサリの肥満度と生殖周期 (国立研究開発法人水産研究・教育機構増養殖研究所)

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